説明
細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレート TASCL(タスクル)は、東京大学の微細加工技術と表面処理技術をもとに開発されました。TASCLは、ほぼ均質な形状・大きさの細胞塊を一度に大量培養でき、約1ヵ月の長期培養により分化誘導を図ることが可能です。使い方は簡単で、TASCL上で細胞の顕微鏡観察も可能です。器材や培地・試薬のトータルコストも安く抑えることができます。
- TASCLはカルチャーインサートの多孔質膜に載せて、6穴プレートにセットして蛋白質防付着コーティングとガンマ滅菌済でパッケージされています。
- TASCLの底は穴が貫通しており、カルチャーインサートの多孔質膜を通じてガス・培地が拡散され、細胞クラスターの生存率が向上します。
- 1ヵ月程度の長期培養をすることができ、分化誘導も図ることができます。
TASCLの8つの特徴
- ほぼ均一な細胞塊を一度に大量培養できる
TASCL 600ウェルでは約3600個、TASCL 1000ウェルでは約6000個 - 細胞塊の状態を長く良好に保つことができる
底面が貫通、ガスや培地が循環するため - 同一器材のまま分化誘導ができる
ガスや培地が循環することで1ヵ月間もの長期培養ができるため - トータルコストを削減できる
高密度のウェル構造で培地・試薬を節約 - 開けてすぐに使える
タンパク質防付着処理済、滅菌済み - 簡単に使える
播種は細胞懸濁液を上から播くだけ(遠心分離不要)
培地交換の際に細胞塊に触れないため培地交換が容易 - 観察が容易にできる
TASCLに載せたまま細胞の顕微鏡観察も可能 - 共培養の細胞塊も培養しやすい
2、3種類の細胞を共培養した細胞塊も形成しやすい
タイプ | TASCL 1000ウェル | TASCL 600ウェル |
ウェル上部 | 500um×500um | 650um×650um |
ウェル底部 | 250um×250um | 400um×400um |
ウェル高さ | 500um | 500um |
ウェル数 | 1020 | 621 |
細胞数目安/ウェル | 500~3,000個 | 2,000~10,000個 |
ご注意:細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレートTASCLは、研究用途としてお使いいただけます。TASCLで培養した細胞塊をヒトに投与することは、臨床研究の例外を除き認められていません。