大型液体窒素容器容器用
ピッキング
ナビゲーションシステム
超低温サンプルの入出庫を
すばやく、確実に。
液体窒素容器に保管される、細胞や血液などの生体試料は温度感受性が高く、その品質を維持するためには、素早く効率的に、間違いのない入出庫をすることが求められます。
弊社のナビゲーションシステムは、電動クレーンとプロジェクションマッピングを用いて、作業者を重労働から救うだけでなく、トレーサビリティを確保した検体管理を実現します。
システム構成例
3つのポイント
- 電動で収納ラックをリフト操作でき、安全で手間いらず
- ロックフリーラックで、片手で収納ボックスを入出庫
- 光で目標サンプルをナビゲーション、素早く確実な入出庫
電動で収納ラックをリフト操作でき、安全で手間いらず
MVE Fusion 1500TMとの連携例
電動クレーン
液体窒素容器用のラックは、サンプル満載では10kg超の重量となるため入出庫の作業は負荷を伴います。電動クレーンはラックを昇降し、任意の位置で停止することで入出庫作業をアシストします。
- 大型のカラビナフックでラックのハンドル部分を把持し、電動で昇降させます。
- 液晶タッチパネル操作でラックを指定位置まで自動で昇降処理できます。
- 一番上まで持ち上げた後、ラックは左右方向にレール移動できます。
- 任意の位置で停止できるため、ラックをすべて常温に暴露させる必要なく、その場で入出庫処理が可能になりました。
- サンプル操作用のテーブルをクレーン右側・左側に設置することができます。
- 付属のフットスイッチで昇降処理が可能です。
ロックフリーラックで、片手で収納ボックスを入出庫
ロックフリーラック
従来の収納用ラックはステンレス製で非常に重く、ボックス脱落防止用のピンを完全に抜かないと入出庫処理ができず、両手を使う作業でした。このラックはアルミ製で軽量化と堅牢性、操作性をアップさせました。
- 前面のフックで脱落を防止する構造のため、片手でボックスの入出庫処理が可能です。
- ラックの重量はわずか920gと軽量ながらも、独自構造と最新のファイバー溶接技術で堅牢性を確保しています。
- W135×D135mm×H54mmのボックスを12段収納可能です（MVE Fusion 1500TMとの連携の場合）。
- 様々な液体窒素容器に対応するラックを製作可能です。詳細はお問い合わせください。
光で目標サンプルをナビゲーション、素早く確実な入出庫
AirPicker
ボックス内の目的サンプルを素早く識別することは、超低温保管検体の管理の大きな課題でした。当装置はプロジェクションマッピングを使用し、出庫オーダーに基づく目的サンプル位置を照らし、処理をアシストします。
- 焦点フリーのMEMSプロジェクターを利用し、目的のサンプル位置を光で照射します。
- フリーズボックス（135×135mm）だけでなく、SBS規格サイズのチューブラックも使用できます。
- 検体管理システムからの出庫リストをもとに、ボックスIDと目的サンプルを、本体装備のバーコード/RFIDリーダーで照会します。
- 出庫時間や処理履歴は、即座に検体管理システムとデータ同期します。