面倒なラベル貼りを改善する、3つのアプローチ

検体管理において、識別ラベルをサンプルに貼り付けるという作業は欠かせません。ところが、管理対象となるサンプルへの汚染防止や、作業者への感染防止といった観点から常にプラスチック手袋を着装した状態でこの作業と向き合わなければなりません。
この作業は非常にストレスがあり、貼り付けに失敗しラベルを無駄にしてしまったり、ラベルが皺になったりという経験がおありでしょう。

この記事では、これらの問題を改善する3つのご提案をご紹介します。

PikaTAG 円形ラベルアプリケーター

マイクロチューブ(エッペンドルフチューブ)や、クライオバイアルのチューブトップに、円形ラベルを貼り付けて識別することは良くあります。チューブ胴体に巻き付けたラベルは、チューブを持ち上げないと識別できませんが、チューブトップであれば、俯瞰でサンプルを素早く識別できるからです。
しかし、マイクロチューブのトップ部は非常に直径が小さく、直径9mmの円形ラベルを手作業で適切に貼ることは非常に神経を使う作業です。

 PikaTAGは、スティック状のラベルアプリケーターです。アプリケーターの先端に特殊な粘着チップをセットし、印刷済みの円形ラベルやカラードットシールを、すばやく剥がしチューブトップに貼り付けることができます。

手が直接ラベルに触れないため、コンタミネーションフリーで感染防止にも貢献します。

PikaTAGの使い方

SimPEELテクノロジーラベル

ラベルを対象に貼り付ける際には、プリンターで印字されたラベルを、ラベル台紙から剥がさなければなりません。この際にどうしても指がラベル裏側の粘着面に触れることになり、貼り付けの失敗を助長する原因となります。

SimPEELラベルは、ラベル台紙の一部分がラベルと一緒に剥がれるようになっています。対象に貼り付ける際には、台紙を掴んでラベルを剥がします。そのまま対象物の位置合わせをして貼り付けることができるので、指が粘着面に触れることがありません。

SimPEELラベルの使い方

SpinLabeler コンパクト・チューブラベラー

少量であればストレスにならないラベル貼り付けも、その数が多くなったり、毎日の作業となると話は別です。ラベル印刷の時間を含んだとして、チューブ1本を10秒でラベリングしたとしても、500本のサンプルだと1時間以上の時間がかかる計算です。

また、ラベル貼り付けの際に貼り間違いや取り違え、重複が起きると、その後のワークフローに影響を与えるばかりか、データ管理の完全性を損なうリスクもあります。

SpinLabeler コンパクト・チューブラベラーは、この問題を解決する自動ラベリング装置です。コンパクトな筐体に、プリンターとラベル貼り付け機構を備えており、フットスイッチを踏むだけの操作で、ラベル印字と貼り付け作業を連続的に行う事ができます。

SpinLabelerにはRFID搭載モデルがあり、ラベル印字と同時にRFIDタグへのデータ書き込みを実施できます。

更に大量のサンプルへの印字と貼り付けを実施したい場合は、全自動で処理できる自動ラベリングシステム Sci-Print VX2/VXLという製品もあります。

ラベリング作業でお困りの方は、ぜひ弊社までご相談ください。様々なアプローチで、運用と規模にあったご提案をさせて頂きます。

 

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