開発テーマ紹介 ~ 電子天秤を用いた自動分注機構

課題

試薬やサンプル溶液を添加する実験では、分注・供給の液量管理が欠かせません。現状では、あらかじめ必要量を充填したリザーバーやボトルを用意し、「見込み(想定)」で処理を行っているのが現状です。
継ぎ足し処理や供給切れ、供給液の残量管理、温度・品質管理など、運用面でカバーしなくてはいけない課題があります。

取り組み

今回、小型の精密ロードセルを用いて、電子天秤とペリスタリックポンプを使用した分注機構を開発しました。電子天秤とポンプは連動しており、指定の重量になると、自動で上限値までの溶液供給を行います。
秤量ステージはマイクロプレートサイズ(SBS規格)に準じており、市販のリザーバーがそのまま使用できます。

将来系として、バイアルの自動開栓・閉栓と連携した薬液の充填と秤量や、薬液の保温・冷却、攪拌機能を検討していく予定です。

コンセプト

  • 精密電子天秤で秤量分注
    プリセットされた下限値・上限値で、減少分の薬液を自動充填します。
  • 自動分注装置との連携
    独立制御だけでなく、RS232通信で、他の自動化システムからの制御連動が可能です。

  • 秤量ユニットでの活用
    電子天秤モードでは、計測重量を外部通信で出力。実験系で秤量・記録が必要な場合に有効です。

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